画像処理の技術は 多数の画像データの中から「判別したい特徴」が抽出できる「ルール」を組み合わせてアルゴリズムを構築する「ルールベース」と呼ばれる手法で発展してきました。そのため、画像処理エンジニアには導きたい「解」に対して最短かつ合理的な解法を構築するため「画像処理に関する知識」と「その分野の検査経験」の双方が求められてきました。その結果、画像処理システムは専門性の高い用途特化型の商品が多くなり、実装のハードルは高く、仮に実装しても維持し運用していく事が難しいソリューションとして活用の場が限定されてきました。
はじめての検査から高度な検査まで。
Phoxterでは、使用されるお客様の立場に立った画面遷移や設計と汎用的に使える検査ツール、様々な運用シーンに適応するアクセサリをご用意する事で、ルールベースの導入/運用の障壁を下げ、画像処理をより身近にできる商品として「StellaCntroller」をご提案しています。
アプリケーション事例
1.異物/欠点検査 (ex:サイコロの黒点検査)
複雑な形状や意匠の施されたワークに対していくつかのフィルタを重ねることで① 対象領域の絞り込み②異物/欠点検査 の2ステップで画像処理が完結します。
抽出したい領域や欠点が動的に画面に表現されるため、各ツールのパラメータ設定を違和感なく行え、アルゴリズムの検討時間を大きく短縮できます。
2.輪郭の計測/検査 (ex:樹脂成型品の輪郭検査)
輪郭計測ツール(円、円弧、直線、矩形)を使って複雑な形状でも直感的に抽出することができます。
判定値が同じ計測箇所は、同一ツールで20カ所まで計測が可能なので、画像処理フローを単純化することができます。
3.計数/カウント(ex:金属パーツのカウント)
二値化で抽出したブロブ(画素の塊)の持つ様々な特徴量(面積、真円度、軸長等)によって、抽出したいワークや除外したいワーク等を設定し、計数や計量、処理領域の設定などが容易に行えます。