GTP(Goods To Person)とは?物流現場のピッキング自動化の最先端システムをご紹介!

COLUMN(搬送自動化)

物流業界におけるGTP(Goods to Person)は、従来のピッキング方法に革命をもたらしています。GTPは、棚入れする場所まで荷物を運んでくれるタイプの物流ロボットやマテハン設備、またはそれらのシステムを指します。このシステムによって商品を倉庫内で移動させるのではなく、作業者に商品が届けられるようにすることで、効率性と生産性を大幅に向上させることが可能となりました。また、Amazon社でも早くから導入されていて、導入の話も昨今では話題になっています。本記事では、GTPの基本的な仕組みからメリットとデメリット、そして導入を検討する際のポイントまでを詳しく解説します。本記事を読んで、効率的な工程へ改善していきましょう。

GTPとは?Goods To Personの略語

GTP(Goods To Person)は、物流および倉庫管理の分野で使用される用語です。直訳すると「商品を人に」を意味します。この概念は、従来のピッキング(商品の取り出し)方法である人が商品を探しに行く方式と比較して、商品をピッキングエリアに自動的に運ぶという点が異なります。

GTPの基本的なアイデアは、商品を効率的にピッキングエリアに運び、作業者がその場で必要な商品を取り出すことです。これにより、作業者は移動時間を削減し、より多くの注文をより短い時間で処理することができます。また、人間のヒューマンエラーや疲労による作業の低下も防ぐことができます。

GTPは、特に電子商取引の急速な成長や消費者の需要の変化に対応するために、物流業界でますます重要な役割を果たしています。したがって、物流に関わる企業は競争力を維持するために、GTPの導入を検討する需要が高まってきています。

Goods To Person とPerson To Goodsの違い

Goods To Person(GTP)とこれまでよく使われていたperson to goods(PTG)の手法の違いを詳しく解説していきます。

作業物の移動方法

Goods To Person(GTP)とperson to goods(PTG)の主な違いは、作業物の移動方向です。PTGでは作業者が商品の所在地を探しに行き、商品を取り出すために移動します。これに対して、GTPでは、商品がピッキングエリアに自動的に運ばれます。GTPでは、作業者の移動が最小限に抑えられます。

作業効率

GTPは、作業効率を大幅に向上させることができます。作業者が商品を探しに行く必要がないため、作業時間が短縮され、より多くの注文を短い時間で処理することができます。一方、PTGでは作業者が商品を探すために時間を費やすため、作業効率が低下します。

設備導入コスト

GTPシステムを導入するには、自動化された搬送システムやロボット技術などの高度な設備が必要です。これに対して、PTGでは特別な設備は必要ありません。そのため、GTPシステムの導入コストは一般に高くなります。ただし、GTPシステムは作業効率が高いため、長期的には投資回収が見込める場合があります。PTGは比較的低コストで導入できますが、作業効率が低いため、長期的な効果に限界があります。

GTP(Goods To Person)のメリット

Goods To Person(GTP)のメリットをまとめます。主に5つのメリットがGTPにはあります。

保管スペースの削減

GTPシステムでは、商品がピッキングエリアに自動的に運ばれるため、作業スペースが最小限に抑えられます。従来のピッキング方式では、商品を保管するための広いスペースが必要でしたが、GTPを導入することで、倉庫や物流センターのスペースを削減することが可能です。これにより、より多くの商品を同じスペース内に保管することが可能になります。

非属人化(人的ミスの削減)

GTPシステムでは、作業者が商品を探しに行く必要がないため、人的ミスや作業者の疲労によるミスが減少します。自動化された搬送システムやロボット技術が商品をピッキングエリアに運び、作業者が取り出すだけなので、作業の正確性が向上します。

労働時間・コストの削減

GTPシステムを導入することで、作業時間や人件費を削減することができます。作業者が商品を探すために費やす時間が短縮されるため、作業効率が向上し、同じ作業量をより短時間で処理することが可能になります。これにより、人件費や労働コストも削減することができます。また、人が移動するエリア面積が削減されるため、それまで作業者のために使用していた空調や冷暖房設備などの対象面積が小さくなり省エネ化につながります。

分析結果をすぐに実行/検証できる

GTPシステムでは、作業プロセスのデータがリアルタイムで収集され、分析されます。このデータをもとに、作業プロセスの改善や最適化が容易に行えます。また、よく注文の入る商品を一ヵ所にまとめたり、次の日に使用する部品を特定のエリアに移動挿せておくなどといったプロセス改善をすぐに実行し、効果を検証することができます。これにより、迅速な意思決定が可能となり、競争力を維持することができます。

作業手順の見直し・教育が不要になる

GTPシステムを導入することで、作業手順が標準化され教育の手間が省略されます。これまでは作業者が行う工程が多く、作業者による作業のばらつきがありました。また、ばらつきを無くすためには標準書の作成や事前教育による習熟のために時間を費やしてました。しかし、GTPシステムではロボットから作業者に指示が入り、作業者はその指示に沿って行動をしていくため、作業の属人性が低くなり、作業のばらつきを抑えることが可能になります。

GTP(Goods To Person)のデメリット

Goods To Person(GTP)のデメリットについてもまとめていきます。ここでは3つのデメリットを挙げていきます。

導入費用がかかる

GTPシステムを導入するには、高額な初期投資が必要です。自動化された搬送システムやロボット技術、専用のピッキングエリアなどの設備の導入には多額の費用がかかります。また、システムのカスタマイズやトレーニングコストも加算される場合があります。そのため、中小企業などの予算に制約のある企業にとっては、費用がGTP導入のハードルとなる場合があります。

レイアウト変更が必要

GTPシステムを導入する場合、倉庫や物流センターのレイアウトを変更する必要がある場合があります。特に、従来のピッキング方式とは異なる設備やプロセスを導入する場合は、作業スペースの再配置や新たな設備の設置が必要となります。これにより、レイアウト変更に伴うコストや作業中断のリスクが発生します。

システムトラブルの対応

GTPシステムを運用する際には、システムトラブルや故障が発生するリスクがあります。トラブルの発生により、作業停止や生産性の低下が生じる可能性があります。そのため、これらのシステムにトラブルが発生した場合、迅速かつ適切に対応する必要がでてきます。

GTP(Goods To Person)を達成するためのロボットとは?

AGVとAMRはGTPを達成するための重要なロボット技術であり、物流業界での自動化と効率化に貢献しています。それぞれのロボットについて説明していきます。

AGV

AGV(自動誘導型搬送車)は、倉庫内での物流作業を自動化するためのロボットです。AGVは外部からの誘導により特定のルートを追跡して、商品をピッキングエリアに運搬することが可能です。ルートの追跡には磁気テープや磁気棒が使用されています。特定のルートを有軌道の状態で移動するため、動きは限定的になります。

AMR

AMR(自律移動型ロボット)は、倉庫内での自動化された物流作業に使用される自律移動型ロボットです。AMRは人工知能(AI)やセンサー技術を活用して、倉庫内を自律的に移動(無軌道)し、商品をピッキングエリアに運搬します。AMRは環境や作業の変化に柔軟に対応できるため、倉庫内の効率的な作業を実現します。また、AMRには二次元コード式とSlam式があります。その中では2次元コード式が群制御の必要なGTPには最適なロボットとなります。

GTP(Goods To Person)導入のポイント

GTPを導入していく上で、考慮しておきたいポイントについて説明します。

最適なロボットの選定

GTPを導入する際に重要なポイントの一つは、最適なロボットを選定することです。導入する倉庫や物流センターのサイズやレイアウト、作業の性質に応じて、適切な種類のロボットを選択する必要があります。AGVやAMRなどの自動化された搬送ロボットやピッキングロボットなどの特定のシステムをどう配置するかを考えていくとよいでしょう。また、ロボットの性能や信頼性、メンテナンスの容易さなども考慮していくことがポイントです。

ピッキング作業の合理性

GTPを導入する際には、ピッキング作業の合理性を考慮することが重要です。GTP導入の目的は作業者が商品を取り出す際の作業手順や流れを最適化し、作業の効率性を向上させることです。作業エリアの配置や商品の保管方法、ロボットの動作パターンなどを適切に設計することで、ピッキング作業のスムーズさと効率性を確保することが重要になります。

費用対効果を確認

GTPを導入する際には、費用対効果を十分に検討することが重要です。導入費用だけでなく、運用コストやメンテナンスコスト、作業効率の向上による効果などを考慮して、投資の見込みを評価する必要があります。また、長期的な視野で導入の効果を見据え、投資回収期間や利益の見込みを算出することが重要です。費用対効果を十分に検討し、導入のリスクとリターンをバランス良く考えるようにしていきましょう。

まとめ

GTPの基本的な仕組みから導入に際して考慮すべきポイントまで詳しく解説しました。GTP(Goods to Person)システムは、物流業界において効率性と生産性を大幅に向上させる革新的なアプローチです。

GTPの基本概念は、商品を自動的にピッキングエリアに運び、作業者が必要な商品を取り出すことにあります。これにより、作業者の移動時間が削減され、より多くの注文をより短い時間で処理することが可能となります。さらには、作業環境の改善や作業者の負担軽減、保管スペースの削減、工程の改善効率の向上までも期待できます。

一方で、GTPシステムの導入にはいくつかのデメリットも存在します。高額な導入コストや倉庫のレイアウト変更、作業手順の見直しや教育などです。これらのデメリットも考慮しながら、費用対効果をあらかじめ計算し、最適なGTPシステムの導入を検討していくようにしましょう。

PhoxterではGTPシステムの導入をご提案する中で、システム導入の費用対効果計算のサポートから適切なロボットの選定までご提案ができる体制を用意しております。GTPシステム導入についてお困りごとがありましたら、Phxterまでお問合せ下さい。